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工場

製造工程や環境の都合上から、冷暖房設備の導入が難しい工場も少なくありません。しかし、輻射式冷暖房であれば、導入もしやすいため、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。ここでは、工場における輻射式冷暖房の導入実例をご紹介します。

工場での効果的な輻射式冷暖房の使い方

輻射式冷暖房は、冷水や温水を循環させるため、風はあまり強くないのが特徴です。粉塵も起こりにくいため、強い風が吹く設備を導入できない工場でも、輻射式冷暖房なら導入しやすいといえます。熱中症対策にもなりますので、夏場や気温が高い作業現場のトラブル予防にもなります。

工場での輻射式冷暖房・導入実例

山田金属(静岡県)

山田金属

画像引用元:エコウィン公式HP(https://ecowin-life.jp/work/archives/61)

製品名

ecowinHYBRID Screenタイプ

解説

自立(スクリーン)タイプの輻射式冷暖房を導入した事例です。事務所に8台、工場に33台導入されています。壁に掛けられるタイプの輻射式冷暖房で、場所を取らないのが特徴です。これによって、大きな空間を持つ工場においても、快適に作業できる環境を実現。作業員がいるエリアにのみ、スポット的な冷却・暖房を可能にしています。工場全体を空調せずに済むほか、冷暖房設備は微風運転もできるため、省エネ効果も期待できます。

電子精密部品の加工工場(静岡県磐田市)

電子精密部品の加工工場

画像引用元:エコファクトリー公式HP(https://ecofactory.jp/works/静岡県浜松市 工場/)

製品名

ecowinハイブリッド 24帖タイプ(スクリーンタイプ+厨房用エアコン16.0 kW)

解説

スクリーンタイプのエコウィンハイブリッドに加え、16.0kWの厨房用エアコンを導入した工場の事例です。静岡県磐田市は強い季節風が吹くため、気温以上に寒く感じられる日も少なくありません。こちらの工場では、既存工場の増築をするにあたって輻射式冷暖房のメリットや、春のような快適性が気に入って取り入れたとのことです。

輻射式冷暖房を導入した工場は、作業室が89.2坪(294.9m2)と、広めの空間になっています。輻射式冷暖房は、規模の大きな工場においても効果が期待できます。

輻射式冷暖房以外の暑さ対策

工場内の暑さ対策としては、輻射式冷暖房のほかにもスポットクーラーや大型扇風機、屋根用スプリンクラー、遮熱シートなどがあります。それぞれの特徴について紹介しているため、輻射式冷暖房以外の暑さ対策について知りたい方は参考にしてください。

スポットクーラーの設置

スポットクーラーは移動小型クーラーのことで、部分的に温度を下げる装置です。エアコンに比べて冷房範囲が狭いというデメリットはあるものの、設置工事が必要なく、移動できる自由度の高さが魅力。ベルトコンベアのような従業員の作業場所がある程度定まっている場合におすすめです。

また、広い工場の場合も、スポットクーラーで部分的に冷風をあてて温度を下げたほうが、エアコンを稼働させるよりも効果的かつ光熱費を抑えながら暑さ対策に取り組める可能性があります。

大型扇風機やシーリングファンの設置

設置費用や光熱費などにあまりお金をかけられないという場合は、大型扇風機やシーリングファンの検討をおすすめします。大型扇風機は直接送風できるので涼しく、エアコンに比べて光熱費を抑えることが可能。ただし、風を直接あててはいけない製品を取り扱う現場には向いていません。

天井に設置するシーリングファンは、エアコンと併用することで冷気を効率的に循環できるというメリットがあります。空調効率が良くなるので冷房の設定温度を下げなくても室温を安定でき、節約効果を期待できるのも嬉しいポイントです。

屋根用スプリンクラーの設置

屋根に散水する屋根用スプリンクラーは、水が蒸発する際に屋根の表面から熱を奪う気化熱の仕組みを利用し、屋根の熱による工場内の気温上昇を抑える装置です。エアコンなどの暑さ対策に比べて高い省エネ・節電効果を期待できる一方で、高額な工事費と水道代がかかってしまうというデメリットもあります。

遮熱シートの設置

遮熱シートは、熱を遮断する役割を持った特殊なシートのことです。遮熱シートを屋根に取り付けることにより、屋根用スプリンクラーと同様に屋根の熱による工場内の気温上昇を抑えることができます。直射日光から屋根を守る働きもあるため、屋根のダメージ対策としても効果的です。

ただし、面積の広い工場だと工事費が高額になるので注意しましょう。また、遮熱シートは定期的なメンテナンスも必要となり、ランニングコストもかかります。

遮熱シートを設置するメリット・デメリットについて、さらに詳しく見ていきましょう。

メリット1:室温を保ちやすくなる

夏場の工場は屋根からの輻射熱で、室内の温度が40度を超えることがあります。そのような作業環境だと熱中症のリスクがあるほか、従業員のモチベーションにも影響しかねません。

遮熱シートを設置することで屋根からの輻射熱による室内の温度上昇を抑えられ、夏場の工場の作業環境を改善することができます。従業員の体感温度が下がることにより熱中症予防にもつながるほか、暑さによるモチベーション低下を防ぐことも可能です。

メリット2:光熱費の削減

遮熱シートで工場内を快適な室温に保つことによって空調効率が良くなり、光熱費の削減にもつながります。エアコンの消費電力とCO2の削減効果も大きいため、環境に配慮した取り組みを行っている工場としてアピールできるというメリットもあります。

メリット3:設備の故障防止

室内温度の上昇の影響を受けるのは、工場内で働く人間だけではありません。保管している商品が暑さで劣化する可能性があるほか、機器・設備の故障や誤動作を引き起こすリスクも高まります。遮熱シートの設置で室内温度の上昇を抑えることは、暑さによる商品の劣化や機器・設備の故障防止にも有効です。

デメリット1:伝導熱や対流熱は防げない

熱には「輻射熱」「伝導熱」「対流熱」の3つがあり、遮熱シートは輻射熱に非常に効果的です。ただ、その一方で、伝導熱や対流熱を防ぐ効果はありません。そのため、伝導熱・対流熱を防ぐには、それぞれの熱の種類に合った暑さ対策が必要になります。

伝導熱の対策としては断熱材、対流熱には空調機器の導入などが効果的です。現場の状況に合わせ、遮熱シートと断熱材、空調機器などを組み合わせて使用すると良いでしょう。

デメリット2:施工に注意が必要

遮熱シートは伝導性が高いため、熱に直接触れるとシート自体が熱くなる特性があります。そのため、設置する際は、熱を帯びた屋根材や梁などの熱源に接触しないように注意が必要です。正しく施工することによって遮熱シートの効果を最大限に得られるので、遮熱シートの施工に関する知識やノウハウを持った専門の業者に依頼することをおすすめします。

空調服を着る

作業服の内部に小型ファンが取り付けられている空調服も、暑さ対策におすすめのアイテムです。小型ファンが外気を取り込んで作業服のなかに風を送ってくれるので、一般的な作業服よりも涼しさが格段にアップします。また、作業服の内部に蓄積された気化熱を排出できるのも空調服ならではのポイントです。

ただ、空調服を使用するには、バッテリーの充電やリチウムイオン電池の取り替えが必要になります。また、使用中に充電が切れないように、長時間使用した後は必ず充電するようにしましょう。

冷却タオルを使う

ひんやりとした冷感を味わえる冷却タオルも、工場内の暑さ対策に有効です。冷却タオルの種類には、水に濡らして使用するタイプや乾いたままでも冷却効果を発揮する特殊素材タイプ、保冷剤を使用するタイプなどがあり。冷却タオルは比較的低価格で導入できるため、コストを抑えて暑さ対策に取り組みたい方におすすめです。

ただ、商品やタイプによっては冷却効果の持続時間が短いのがデメリットになります。

ボディシートを使う

コンビニなどで安価に購入できるボディシートも、冷却タオルと同様に取り入れやすい暑さ対策の1つです。体にベタつく汗を拭き取れるほか、ひんやりとした冷感を味わえるクールタイプのボディーシートも販売されています。クールタイプのボディーシートを全身に使用することで、暑さを一時的にしのぐことが可能です。

湿度にも要注意

工場や倉庫のような場所は、湿度への注意が必要です。暖かくて湿っている空気が冷やされると、結露につながります。結露によりカビが発生した場合、製品や保管品や資材、建物への悪影響が出てしまうでしょう。カビが生えた製品を気づかずに出荷してクレームがあれば、会社の信頼性を損ないます。

湿度が高い環境が続けば、建物内へカビが一気に広がります。「窓を開ける」という対策もありますが、工場や倉庫の場合、資材が日焼けするため窓の数は少なめにしていることが多いです。結果、換気の効率性は非常に悪くなります。

対策として、空調設備による空気循環システムの構築が必要です。スポット空調や空調システムの導入、吸排気フードや断熱フィルム、断熱塗装、ビニールカーテンによる仕切りなどを使いましょう。

工場の空調に必要となる機能

工場の空調で必要となる機能にはなにが求められるのか。空気清浄機能、フィルター自動洗浄機能、湿度管理などが挙げられます。

温度調整しやすいか

空間内に精密機械があると、排熱によって熱がこもり従業員の仕事に対するパフォーマンスに悪影響が出かねません。食品を取り扱う工場だと、温度管理が甘いことで傷む可能性もあります。購入客から健康被害が出れば、社会的信頼性は地に落ちるかもしれません。細かな温度調整ができる空調が工場には適しています。

手入れやメンテナンスのしやすさも必要です。工場内には、見えないレベルの細かなホコリが舞っています。空調設備にはフィルターが備えられているものも多いですが、手入れをしないと蓄積して機能低下につながります。そして温度調整に問題が生じるとなれば、メンテナンスがしやすい設備を導入した方が良いでしょう。

空調環境の影響を受け、機能が低下する機械もあります。部屋の空調を整えるのは困難ですが、それで熱いままだと従業員が働きづらくなってしまいます。対策として、スポット型のエアコンにより従業員だけに冷暖房の効果を得られるう空調の選定や工夫をしましょう。

空気清浄機能

精密機械がゴミやホコリの影響を受けづらくなるように、空気清浄機能を備えたものもおすすめです。食品関係の工場や倉庫にも適しています。粉塵の場合、従業員が吸い込むことで健康被害が発生しかねません。労働環境による健康被害や事故は避けるためにも、空気環境を正常な状態に保てる空気洗浄機能を備えた空調設備がいいでしょう。

フィルター自動洗浄機能

細かなゴミや粉塵が日常的に保っている工場では、空調設備のメンテナンスをしないとすぐにフィルターが詰まってしまい機能低下につながります。ただ、毎日の業務が忙しく、なかなかメンテナンスにまで手が回らないケースも。その場合、フィルター自動洗浄機能を備えていると清掃の手間を省けます。

湿度を管理できる

真夏の工場で熱がこもることで、熱中症のリスクが高まります。熱中症は熱さだけではなく、湿度も原因の1つです。湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温が高まったままとなり熱中症のリスクが高くなるのです。

また、湿度はカビの発生にも大いに関係しています。食品関連の工場はもちろん、精密機械を守るためにもカビは避けたいところです。その点も踏まえて、空調設備を選定する際には除湿機能を備えているものを選びましょう。

輻射式冷暖房は建築状況や建物種別に適した製品を選ぶ

輻射式冷暖房は、工場でも広く導入されています。しかし、工場の状況・種別に合わせて選ぶことが重要です。どの製品がよいかは個々のケースにより異なりますので、導入する際は、専門知識を持つ業者や、アドバイザーに相談しましょう。

施設別・輻射式冷暖房の
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条件に合った
輻射式・放射式
冷暖房が見つかる

条件に合った輻射式・放射式冷暖房が見つかる
空気式と冷温水式のどちらにも対応できる
放射式・輻射式冷暖房
メーカー2選

2022年9月15日現在、「輻射式冷暖房」「放射式冷暖房」で検索して表示された輻射式冷暖房メーカー35社のうち、納入事例数が多い2社(※)をピックアップしました。
※個人住宅への納入事例は除く。

中・大規模施設への
新築時導入向け
インターセントラル
インターセントラル
引用元:インターセントラル公式HP
(https://www.i-central.co.jp/)
導入実績:902件
※2022年9月時点の情報
  • メーカー唯一(※)。
    全ての熱源方式・設置個所に対応
  • パネル形状をオーダーメイドで制作できる
空気式
空気式
冷温水式
冷温水式
天井
天井
壁
床

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平日9:00~17:30

様々な規模の施設への
冷暖床導入向け
三洋工業
三洋工業
引用元:三洋工業公式HP
https://www.sanyo-industries.co.jp/
導入実績:124件
※2022年9月時点の情報
  • 競技場やオフィスなど、
    様々な空間に合わせて選択可能
  • 敷き並べるだけで設置可能
    冷暖床も用意
空気式
空気式
床

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(※)編集チームが35社のメーカーを調査した結果(2022年9月調査時点)
放射式・複写式 冷暖房メーカー2選
放射式・複写式 冷暖房メーカー2選