暖房器具について検討する際、輻射式冷暖房と薪ストーブのどちらにしようか悩んでしまうことがあります。そこで、そもそも薪ストーブとは何か、輻射式冷暖房とはどのような違いがあるのかなどについて紹介します。
薪ストーブとはその名の通り薪を使った暖房器具であり、能力に優れているのが特徴です。薪ストーブの種類によって違いはあるものの、密閉された鋳鉄や鋼板製の箱型の装置の中で薪を燃焼させて暖かくします。
暖炉とは異なり、種類によっては必要な空気量を制限することによって過燃焼を防ぐことが可能です。これにより、燃費の良さもあわせ持ちます。
薪ストーブにはいくつか種類があり、暖め方で分けると開放式・対流式・輻射式の3種類です。この中でも定番といえるのが輻射式の薪ストーブとなります。薪を燃やすことによりストーブ本体が温まり、その熱を放出する遠赤外線によって部屋を暖めるタイプです。
メリットとして、部屋が暖まるスピードが速いことや、天板に鍋などを置いて料理ができることが挙げられます。ただ、輻射式の薪ストーブは広い範囲を暖めるのはあまり得意ではありません。ストーブ周辺を暖められれば良いようなケースに向いているでしょう。
それから、電気を使うことなく利用できるため、停電などの際にも活用可能です。
デメリットとして、薪集めや薪割りが必要なことが挙げられます。ホームセンターで購入したり、森林組合などから譲ってもらったりする方法がありますが、冬を乗り切るためには大量の薪が必要です。また、煙突掃除などのメンテナンスは自力で行うのが難しいため、業者に依頼するのが一般的で費用がかかります。
輻射式冷暖房も定番の輻射式の薪ストーブも、どちらも輻射という点では類似しているといえます。どのような違いがあるのか解説します。
薪ストーブは薪を必要とします。薪を用意しなければならない場合、どこに薪を置いておくのかも検討が必要です。
一方、輻射式冷暖房は電気の力によって動くことになるので薪は不要です。薪をストックしておくスペースももちろんいりません。
一般住宅でいうと、輻射式冷暖房設備を設置するのにかかる費用は、15~25万円ほどです。薪ストーブについては、100万円を超えるケースが多く、場合によっては150万円を超えることもあります。
薪ストーブの場合、冬場に朝から夜まで15時間程度使用することを考えると、2~3束の薪が必要です。費用としては1日1,000~1,500円程になるでしょう。
一方、輻射式冷暖房設備のランニングコストは、エアコンと比べて10~30%ほど省エネと言われることが多いです。
仮にエアコンの消費電力を700Wとして15時間使用した場合、700W×15時間で10.50kWh(10,500Wh)です。電気料金は地域によって違うものの、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会では2022年7月22日から電気料金の目安単価を「31円/kWh」としています。(※1)
これを当てはめると、エアコンを15時間使用した場合の電気代は326円です。輻射式冷暖房設備はこれより10~30%ほど省エネと考えると、15時間使用した場合の電気料金は228~293円ほどとなります。
ランニングコストだけで見ても輻射式冷暖房設備の方が優れているといえるでしょう。
(※1)参照元:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会HP
(https://www.eftc.or.jp/qa/)
薪ストーブならではの炎を楽しめる良さなどもありますが、どうしてもコストが高くついてしまいます。薪を用意しなければならないのもデメリットです。
薪ストーブを検討している方は、輻射式冷暖房についてもチェックしてみてはいかがでしょうか。
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2022年9月15日現在、「輻射式冷暖房」「放射式冷暖房」で検索して表示された輻射式冷暖房メーカー35社のうち、納入事例数が多い2社(※)をピックアップしました。
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