輻射式冷暖房(放射空調)とは、天井や壁面に設置したパネルに冷水・温水を循環させ、輻射面を形成する空調方式です。赤外線の熱エネルギーを利用して室内を冷暖房します。なお「輻射」と「放射」は同じ意味であり、いずれの名称でも呼ばれています。
従来の対流式空調(エアコンなど)は、冷風や温風を送り出す強制対流によって室温を調整する仕組みです。輻射式冷暖房は風を使わず熱の放射で空間全体を均一に温度調整するため、急激な温度変化が起こりにくい特長があります。室内の上下温度差も小さく、足元と天井付近の温度差による不快感を軽減できる点も魅力です。
輻射式冷暖房の主なメリットは、無音無風の快適な室内環境を実現できる点です。不快な気流が発生しないため、乾燥やホコリの巻き上げを抑えられます。高齢者施設や保育所など健康面への配慮が求められる施設を中心に、注目が高まっている方式です。
対流式空調と比較して省エネルギー効果も期待でき、光熱費の削減にもつながります。導入に適した施設としては、高齢者施設や図書館、オフィス、体育館などが挙げられます。
デメリットとしては、熱負荷が非常に大きい機械室や天井が極端に高いコンサートホールなどでは、輻射式冷暖房の効果が限定的になる場合がある点に注意が必要です。
ESCO事業とは、省エネルギーに関する包括的なサービスを提供するビジネスモデルです。調査・診断から提案、施工、計測・検証、保守・運用までを一貫して実施します。
導入の流れとしては、予備診断で省エネの可能性を確認した後、詳細診断で具体的な計画を策定します。契約締結後に施工を行い、計測・検証を経て保守・運用へ移行する流れです。
ESCO事業を活用するメリットは主に以下の3点です。
輻射式冷暖房の導入にESCO事業を組み合わせることで、費用面の課題を解消しやすくなります。
契約形態には、シェアードセービングス契約とギャランティードセービングス契約の2種類があります。シェアードセービングス契約ではESCO事業者が資金を調達するため、顧客の初期費用を抑えられる点が特徴です。ギャランティードセービングス契約では顧客側が資金を調達し、ESCO事業者から省エネ効果の保証を受けて運用します。
全体空調が難しい体育館への輻射式冷暖房システム導入事例では、省エネ性が評価され平成26年度省エネ大賞・省エネ事例部門にて、審査委員会特別賞を受賞しており、全国の自治体から視察が訪れるほど注目されています(※1、2、3)。また、テナントビルにて天井の輻射パネルと地中熱を組み合わせ、熱源効率を大幅に高めた施工実績もあり、公共・商業施設を中心に採用が広がっています(※2)。
輻射式冷暖房は、快適性と省エネを両立できる空調方式です。ESCO事業を活用すれば初期投資を抑えながら導入を進められます。空調設備の更新や省エネ対策を検討されている場合は、まず専門業者への相談から始めてみてはいかがでしょうか。
条件に合った
輻射式・放射式
冷暖房が見つかる

2022年9月15日現在、「輻射式冷暖房」「放射式冷暖房」で検索して表示された輻射式冷暖房メーカー35社のうち、納入事例数が多い2社(※)をピックアップしました。
※個人住宅への納入事例は除く。
