輻射式冷暖房は、エアコンやストーブのように特定のエリアを温めたり冷やしたりするものではなく、輻射の力で自然な室内環境を保つことができます。この記事では、乳幼児にも輻射式冷暖房が適している理由と実際の導入例を紹介します。
エアコンや扇風機の風を直接体に受けると「冷房病」と呼ばれる冷え性にかかるおそれがありますが、冷水を室外機で作ってパネルに循環させ、熱を自然に吸収する輻射式冷暖房にはその心配がありません。
除湿もできる輻射式冷暖房は、パネルの表面を結露させて自然除湿を行うため、室内を極端に冷やす心配がなく快適な温度・湿度環境を守ります。自分で体温調節がうまく行えない赤ちゃんも、自然な温度環境の部屋で過ごせます。また冷風を出さない冷房のため、ほこりやチリの舞い上がりがなく、ハウスダストが気になる方にもおすすめです。
乳幼児がいる家庭では、温度や湿度への配慮が欠かせません。しかし輻射式冷暖房は空気を汚さずに室内の熱環境を整えます。廊下や高窓から吹き込む風も組み合わせられるため、エアコンのように部屋を閉め切った状態にせず、より自然な環境を作り出せることもメリットです。
輻射式冷暖房はパネルが直接外に出ている構造ですが、火や電熱コイルを使っている暖房器具のように室内で燃焼を行うものではありません。温水を室外機で作ってパネルに循環させ、低温輻射によって温めるため、触れただけではやけどをする心配がありません。
パネルそのものが熱くなりすぎないため、小さいお子さんが万が一パネルに触れてしまってもすぐにやけどをするわけではなく、「部屋に暖房器具を置いておける」という安心感があります。
直接触れさせたくない場合は、網目状のパネルカバーを装着することもできます。アルミ製の素材で作られているパネルカバーの表面温度は40度程度にとどまり、輻射式冷暖房をそのまま設置した状態よりも表面温度を低く抑えられます。
乳幼児は環境の変化に敏感で、睡眠の質や昼間の落ち着きが生活の質を左右します。輻射式冷暖房は風を起こさず熱を放射で伝える方式のため、稼働時の「送風音」がほとんどなく、静音性の高さが特徴です。F-CONやecowinなど多くのメーカーが「無風・無音」の快適さを訴求しており、動作音が気になりにくく、お昼寝や遊びの場でもストレスなく過ごせる環境づくりに適している点が支持されています。
乳幼児の健康面では、空気中の微小粒子やウイルスの影響をできるだけ抑えることが重要です。輻射式冷暖房は空気を強制的に循環させる送風機を用いないため、床や棚にたまったホコリ、花粉、ウイルスなどの微粒子をほとんど巻き上げないという特性があります。送風が少ない環境では空気の乱れが抑えられ、掃除後の空間が長く清浄に保たれやすく、呼吸器に敏感な乳幼児にとって衛生的な室内空間づくりに寄与します。
乳幼児は大人に比べ体温調節機能が未熟で、室内の冷暖房ムラが体感に与える影響が大きくなります。輻射式冷暖房は天井・壁・床などの面から均一に熱を伝えるため、室内の温度分布が比較的均一になりやすいことが特徴です。床や低い位置にいる時間が長い乳幼児でも、座ったり寝転んだりしたときに「寒い/暑い」の差が少なく、心地よい体感温度を保ちやすくなる点が、快適な室内環境構築におけるメリットです。
乳幼児は大人と比べて体温調節機能が発達途上であり、外気温や室内環境の影響を受けやすい特徴があります。汗腺や血管の反応が未成熟なため、暑さや寒さを自力で調整する能力が十分ではなく、急激な温度変化に対応しづらいとされています。そのため体温が不安定になりやすく、低体温や過度な発汗による脱水、睡眠の質低下といった問題が起こりやすいです。乳幼児の快適さと安全を守るには、親が室温・湿度をこまめにチェックし、衣類や寝具で適切に調整してあげることが重要です。
乳幼児が快適に過ごせる室内環境では、季節ごとの室温と湿度の管理が大切です。一般的な目安として、夏場は室温約26〜28℃、冬場は20〜23℃程度に保ち、いずれも湿度50〜60%前後を維持することが推奨されています。特に夏は外気温との差を5℃以内に抑え、急激な温度変化が体に負担にならないように配慮すると良いとされています。この適切な環境を保つことで、発汗過多や体温低下のリスクを減らし、乳幼児の体調管理に役立てることが重要です。
冬場は空気が乾燥しやすく、湿度が低いと乳幼児の肌や呼吸器の粘膜が乾燥して肌荒れや感染症のリスクが高まる季節です。湿度が適切でないと、風邪やインフルエンザなどのウイルスが活発になりやすい環境にもなります。また、送風式空調は室内のホコリやハウスダストを舞い上げやすく、アレルギーや喘息などの呼吸器症状を誘発する可能性があります。こうした要因を抑えるためには湿度管理や清掃、空気清浄機の活用などを組み合わせて、清潔で快適な室内環境を整えることが大切です。
FUTAEDA株式会社の「F-CON」を、長崎県長崎市の「ゆうき保育園」に導入した事例です。事務室と各保育室にそれぞれ1台ずつ、計8台を設置しています。
「SDGs未来都市」に選定され、2022年4月に市内の3園を統合して開園した「新井あおぞら保育園」に、株式会社エコファクトリーの「エコウィンハイブリッド」を導入した事例です。未満児、3歳児以上の保育室にそれぞれ1台ずつ設置しています。
輻射式冷暖房設備は、輻射パネルに触れてもやけどの心配が少なく、保育園での設置事例も増えている次世代の冷暖房器具です。室温を心地良く保つため、急激な温度変化による体調不良を防ぎやすく、省エネ性能も注目されています。
このサイトでは、輻射式冷暖房について、他の冷暖房器具との違いやメリット・デメリットなどを紹介しています。以下のQ&Aページもぜひ参考にしてください。
条件に合った
輻射式・放射式
冷暖房が見つかる

2022年9月15日現在、「輻射式冷暖房」「放射式冷暖房」で検索して表示された輻射式冷暖房メーカー35社のうち、納入事例数が多い2社(※)をピックアップしました。
※個人住宅への納入事例は除く。
