輻射式冷暖房(放射式冷暖房)は省エネ性能が高く人にやさしいとされていますが、効果的に利用するためには輻射パネルの素材にこだわることが大切です。輻射パネルの素材により、輻射式冷暖房の効率は変わります。本記事では輻射パネルに適している素材と、求められる性能について解説しますので導入の際の参考にしてください。
輻射式冷暖房・放射式冷暖房に利用される輻射パネルの主な素材はアルミニウムであることが多いですが、その他にプラスチック樹脂が利用されることもあります。アルミニウムは金属の中でも伝熱性が高く、輻射式冷暖房の素材として適する金属です。プラスチック樹脂は放射率が高い上に遠赤外線を放射するとされているため、こちらも放射式冷暖房に適しています。
輻射式冷暖房で広く利用されているのがアルミニウムです。アルミニウムは軽量で、輻射式冷暖房のパネルも軽くすることができます。また、パネルデザインがシンプルな製品も多いため、インテリアに馴染みやすいのも特徴。このほか、機能面でもさまざまな特徴を有しています。
アルミニウムの特徴として、まず挙げられるのが熱伝導率です。熱伝導率が高い金属なので、スピーディに熱を交換することができます。アルミニウムの熱伝導率の高さを活かした製品は多く、自動車のエンジンや飲料缶などで使われています。輻射式冷暖房もそうした製品のうちの一つです。
耐食性の高さもアルミニウムの強みといえます。耐食性は、金属が腐食に耐える強さを指し、耐食性が高いものは錆びにくいのが特徴です。アルミニウムは、自然に安定した酸化皮膜をつくる性質があります。この酸化被膜が空気などとの化学反応を抑えるため、高い耐食性を備えています。
純粋なアルミニウムは決して強度が高くありませんが、使用する際はマグネシウムや銅などを加えて強度を高めています。アルミニウムの合金は強固で、ある程度の衝撃にも耐えるのが特徴。そのため、エンジンなどの強度が求められる部分や、さまざまな製品で使われています。
毒性がないこともアルミニウムの特徴です。基本的に無害な金属なので、医療品のパッケージや医療機器でも使用されています。他にも、缶詰やお菓子のパッケージなど、身近な飲食料品にもアルミニウムが使われています。
輻射式冷暖房の中には、プラスチックを利用している製品もあります。プラスチックは私たちにも身近な素材で、身の回りのさまざまな製品に使われています。輻射式冷暖房においては、アルミニウム製の機種とは違った特徴があります。
プラスチック製の輻射式冷暖房は安全性の高さが特徴です。パネルが熱くなりにくいため、万が一触れてしまった場合でもやけどの心配がありません。また、ある程度の衝撃も吸収するので、ぶつかった際の怪我のリスクも抑えられます。
錆びないことも特徴といえます。アルミニウムも高い耐食性がありますが、そもそもプラスチックには錆の心配がありません。湿気にも強い素材なので、長期にわたって品質を維持することが可能です。
輻射パネルの素材に求められる性能として、まず熱伝導率が高いことが重要となります。熱伝導率とは高温の熱が低温のところに運ばれることを指し、いわば「熱が移動しやすい状態をつくれる素材である」ということです。輻射式冷暖房(放射式冷暖房)は輻射パネルの温度を利用して空間を温めたり冷やしたりするタイプの冷暖房なので、熱伝導率が低ければ効率よく空間の温度を調節できません。
熱伝導率とともに重要視される輻射パネル素材の性能のひとつが、放射率が高いことです。放射率とは物体が持つエネルギーが放射・吸収される効率性のことを指します。たとえば放射率が高い物質であれば効率的に熱を放射したり、吸収したりすることができるため、輻射式冷暖房(放射式冷暖房)の効率性が上がります。金属は熱伝導率が高いものの放射率が低く、プラスチック樹脂は熱伝導率が低いものの放射率が高い傾向です。
輻射パネルを製造する上で欠かせないのが、素材としての加工のしやすさです。輻射パネルによく用いられる素材であるアルミニウムは、金属の中でもさまざまな形状へと加工しやすいと言われています。またプラスチック樹脂も一般的に広く活用されていることからもわかるように、軽量かつ加工しやすい素材のひとつです。
人がいる空間に設置される輻射パネルには、安全性が高いことも求められます。輻射パネルはときに熱を持つことがあるため、やけどなどの事故がないように配慮しながら素材選びをすることも大切です。たとえばプラスチック樹脂素材は熱を持っても熱くならないため、子どもなどが万が一触れてしまっても、やけどを負うリスクは低くなります。ぶつかったときに怪我をしにくいこともプラスチック樹脂素材のメリットです。
輻射式冷暖房(放射式冷暖房)を効率的に活用するためには、輻射パネルの素材にこだわることが大切となります。なぜなら素材により熱伝導率や放射率、安全性などが変わるため、素材ごとに運用のしやすさが変わるためです。しかし導入を検討する際には、さらに確認しておきたいポイントがあります。たとえば輻射パネルのサイズです。本サイトでは輻射パネルのサイズについても詳しく解説しているので、輻射式冷暖房(放射式冷暖房)の導入を検討しているならぜひ参考にしてください。
条件に合った
輻射式・放射式
冷暖房が見つかる

2022年9月15日現在、「輻射式冷暖房」「放射式冷暖房」で検索して表示された輻射式冷暖房メーカー35社のうち、納入事例数が多い2社(※)をピックアップしました。
※個人住宅への納入事例は除く。
