放射・輻射式冷暖房には床、天井、壁に設置するタイプがあり、設置場所の広さや天井の高さによって導入可能なタイプが異なります。それぞれの特徴やメリットとデメリットについて、ご説明します。
床を放射面とする床放射冷暖房は、エントランス・ホールや空港ロビー、体育館といった天井高のある大空間に多く用いられてきました。それに対し、天井を放射面とする天井放射冷暖房システムは、オフィスや店舗への設置が主となります。
天井放射冷暖房が床放射冷暖房と大きく異なる点は、エリアを限定したスポット利用や、部屋単位でのコントロールが可能であるところです。天井材となる放射面が平均して並ぶので室内環境が均一になり、空調機の露出もないためオフィスの内装がすっきりすることが、この冷暖房のメリットです。
デメリットとしては、放射・輻射式冷暖房全般にいえることですが、、結露対策をしっかり考える必要があるということです。
壁設置型は、壁面に放射面を設置するほか、パーティションとして放射面を配置するなどします。床や天井に空気や冷温水を循環させる配管を張り巡らせる必要がないため、既存の建物に後付けで導入することも比較的容易です。
床や天井に放熱板を張るタイプと比べると、壁設置型は規模の小さい事務所、ホテル客室や病室などに設置されるケースが多くなります。
壁設置型は小さなスペースに設置されることが多いのは上述の通りですが、床設置型と同様、壁設置型も床上2メートル程度までの人の滞在空間のみに空調を効かせることができるため、天井の高い体育館などにも設置が可能です。
しかし、床や天井一面を放射面として利用するわけではないため、空間をムラなく暖めたり冷やしたりするために放射面をうまく配置しなくてはいけません。壁に設置するだけでなく、パーティションとして放射面を立てるケースもあり、家具などのレイアウトに制約を受ける可能性があります。
床下に空気や水を循環させて、床一面に張られた放射面を加熱・冷却する床設置型は、天井が高い大空間に導入されることが多い空調方式です。床上から2メートル程度の人の滞在空間のみに空調を効かせるため、天井の高い空間ほど省エネ効果が高くなります。
空気の吹出口や吸入口が露出しないため、床や壁、天井を自由に使えます。対流式空調と違ってドラフトを発生させないため、卓球やバドミントンのように風の影響を受けやすい競技でも、プレーの妨げになりません。
輻射式冷暖房ではどのタイプにもいえることですが、立ち上がりは遅くなります。その弱点を補うため、対流式を組み入れたハイブリッドタイプも使われています。ハイブリッドタイプがペリメーター部などから吹き出す空調空気はごく緩やかなので、ドラフトはほとんど感じられません。
省エネ性能が高く温度ムラをつくらない放射・輻射式冷暖房ですが、施設の規模や建物の条件によって設置できるタイプが異なります。空間の規模と条件に合致した空調装置を選択しなければ、快適な空間をつくることは困難です。放射・輻射式冷暖房の導入を検討する場合は、空気式・冷温水式のどちらにも対応が可能で、専門的な視点からアドバイスを行えるメーカーに相談することをおすすめします。
本サイトでは、放射式・輻射式冷暖房の導入空間に適したメーカーを紹介。ぴったりな製品が見つからない…と諦める前に、ぜひ参考にしてみてください。
条件に合った
輻射式・放射式
冷暖房が見つかる

2022年9月15日現在、「輻射式冷暖房」「放射式冷暖房」で検索して表示された輻射式冷暖房メーカー35社のうち、納入事例数が多い2社(※)をピックアップしました。
※個人住宅への納入事例は除く。
