書架が立ち並ぶ図書館には、埃を舞いあげず、静粛性に優れた空調が求められます。放射・輻射式冷暖房は省エネ性が高く、館内の隅々まで温度を均一に保ち、ドラフトがないため快適に読書を楽しむことができます。
広いスペースに書架が立ち並ぶ図書館の空調には、館内の温度を均一に保ち、静粛性にも優れた放射・輻射式冷暖房が適しています。図書館は高い書架が並ぶ広い空間となるため、床を放射面とする床放射冷暖房がいいでしょう。
床放射タイプは床から2メートル前後の人の滞在空間のみに空調を効かせるために省エネ性が高く、ドラフトを発生させないので調べ物や読書を快適に楽しむことができますし、 床全体が放射面になるため書架や机のレイアウトに制約がありません。

製品名:セントラルサーモシステム(冷温水式)
解説
飯能市立図書館は、1階に閲覧室と学習室、児童コーナー、事務室があり、2階は多目的ホールと書庫が占めています。 閲覧フロアは仕切りのないT字型で、上部は吹き抜けという構造。 このような変形フロアであっても、床を放射面として使う放射式・輻射式冷暖房であれば館内に温度ムラが生じることはありません。

製品名
ecowinHYBRID wallタイプ・ecowinHYBRID screenタイプ
解説
ecowinHYBRID wallタイプ17台、ecowinHYBRID screenタイプ34台が設置されています。書庫の水濡れを防げるよう空気式の製品を採用。静かで快適な空間を演出しています。screenタイプのデザインパネルには、護佐丸歴史図書館のイメージキャラクター 「護佐丸くん」が印刷されています。

製品名
セントラルサーモシステム(冷温水式)
解説
みんなの森 ぎふメディアコスモスは、図書館、市民活動交流センター、多文化交流プラザ、展示ギャラリーなどの複合文化施設です。建物直下を流れる長良川の伏流水を熱源に利用したり、太陽光を利用したりして、1990年当時の同規模建物と比べて50%の省エネを実現しました。
セントラルサーモシステムは、図書館と展示ギャラリーに採用されています。子供向けのエリアに設けられた靴を脱いでくつろげるスペースでは、床放射冷暖房の心地よさをひときわ感じられるでしょう。
適切な湿度や温度を保つことは、書庫内の書類の安全のための必須事項です。基本的に紙類は高温多湿な環境に弱いので、必然的に安全な書庫は低温底質の環境に保っておく必要があります。
「低湿低温」と言ったときの湿度の目安のひとつが65%です。一般的に、常に湿度が65%を超えるような環境ではカビが繁殖しやすいので、書庫内の湿度は65%以下に抑えなくてはいけません。
書庫内を常に低湿低温の環境に保っておくためのシンプルな方法は、常に空調機を動かしておくことです。多数の書物を保管している国会図書館の書庫では、温度と湿度を制御できる空調機を設置したうえで書庫内の温度と湿度を常にチェックしています。さらに、「書庫内で人が作業できる温度」「65%以下の湿度」を通年、ひいては1日じゅう保持することによって温度環境の急激な変化を防いでいるのです。
書庫内の温度や湿度を常に一定に保っておくためには、書庫空調管理システムと温度や湿度を計測できるデータロガーの設置がおすすめ。特に、高温多湿に弱い資料を置いている場所にピンポイントでデータロガーを設置しておくと、環境の変化をいち早く察知できます。
カビの発生を防ぐには、清潔な環境を保つことが大切です。そのためには、定期的な清掃を欠かさないようにしましょう。
日本では一般家庭には靴を脱いで入るので、他の国に比べると室内にホコリやゴミが持ち込まれることは少ない傾向にあります。しかし、図書館や博物館といった公共施設には靴のまま入るので、定期的な清掃をしないとカビの原因となるホコリやゴミが溜まってしまいます。特に展示室や閲覧室といった常に人の出入りがある場所の清掃は毎日やる必要があります。
清掃の際には、高いところから低いところにかけて行うのが基本です。高いところは棚の天井面、天井灯のシェード、ダクト上部など、低いところは展示ケース、収蔵棚、書架などを清掃します。
清浄な空気環境を保つこともカビの発生を抑えるために必要なことです。そのためには、屋外からのホコリやゴミの侵入を防ぐ必要があります。扉は隙間がないようにすることで空気が動かないようにし、空調を使用する際には室内の気圧が周囲に対して正圧になるようにしましょう。
また、室内の汚染物質を除去するためには空気清浄機が有効です。空気清浄機の種類としては、エアフィルターの一種であるHEPAフィルターを用いたものや、放電を利用して細かいホコリを帯電させて集める電気集塵式などがあります。
室内が保管されている書類に最適な温度・湿度になっているかどうかは常にモニタリングしておく必要があります。特に、日本は地域による温度差や湿度差が大きいうえに、四季の変化による環境の変化もあるので、温度や湿度のモニタリングは非常に重要です。
さら、モニタリングだけでなく、モニタリングした温度や湿度のデータを学芸員や司書など資料の管理にあたるスタッフや施設の管理者などと共有し、必要があればすぐに連絡できる体制を整えておくのが有効です。そうすれば、突発的な設備トラブルや事故などが発生した際にも素早く対応し、大切な書類を守れるでしょう。
密閉していれば外部からのゴミやホコリの流入を防げますが、空気が滞留してしまうと湿度が上がるためやはりカビの発生を招いてしまいます。そのため、カビの発生を予防するためには、扇風機などで空気の流れを作る必要があるのです。
図書館は多くの利用者が静かに快適な環境で学びや読書を楽しむ場所です。そのため、冷暖房設備は館内の温度を適切に保ちながらも、静音性に優れたものを選ぶ必要があります。ここでは、図書館に適した空調設備の選び方について、冷暖房、静音性、そしてエネルギー効率を中心に解説します。
図書館の冷暖房設備を選ぶ際は、その建物の広さや構造をしっかり考慮することが重要です。広い空間や高い天井がある図書館では、冷暖房の効率が落ちやすいため、適切なシステムの選定が欠かせません。
図書館は静かな環境であることが求められるため、空調設備の選定においては動作音が少ないものを選ぶことが非常に重要です。静かな環境を保ちながら、冷暖房の効率も確保できる機器を選びましょう。
図書館は長時間にわたって空調を稼働させることが多く、そのためエネルギー効率の高い機器を導入することで運営コストの削減につながります。
空調機器を効率的に運用するためには、温度や湿度を適切に設定し、季節や時間帯に応じて調整することが重要です。また、自然換気を取り入れることで空気の質を高めることもできます。
図書館の空調設備を長期間にわたって効率的に使用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。フィルターの清掃や専門業者による点検を定期的に行い、冷暖房の効果を維持することが大切です。
図書館の空調設備は、静音性、冷暖房の効率、エネルギー効率の3つのポイントを考慮して選ぶことが重要です。適切な機器選定と運用方法、さらに定期的なメンテナンスにより、利用者に快適で静かな環境を提供できるでしょう。
広々とした図書館の空調におすすめの放射・輻射式冷暖房ですが、建物の状況や条件によっては設置可能な機種が限られてしまいます。導入を検討する際には、空気式にも冷温水式にも対応が可能で、専門的なアドバイスができるメーカーに相談しましょう。
本サイトでは、放射式・輻射式冷暖房の導入空間に適したメーカーを紹介。ぴったりな製品が見つからない…と諦める前に、ぜひ参考にしてみてください。
条件に合った
輻射式・放射式
冷暖房が見つかる

2022年9月15日現在、「輻射式冷暖房」「放射式冷暖房」で検索して表示された輻射式冷暖房メーカー35社のうち、納入事例数が多い2社(※)をピックアップしました。
※個人住宅への納入事例は除く。
