本記事では、輻射式冷暖房設備の省エネ性能について詳しく解説します。
物と物が直接接触していなくても、電磁波となって伝わる熱エネルギーを「輻射熱」といいます。電磁波と聞くと、電子レンジのエネルギーを思い出す人が多いかもしれません。例を挙げると、日光を浴びて感じる暖かさは太陽から発せられた電磁波によるものです。この電磁波は赤外線のことで、誰もが日常的に触れています。
輻射式暖房で代表的なのは、パネルヒーターや電気ストーブです。パネルヒーターよりも電気ストーブのほうが馴染みは深いかもしれません。電気ストーブは温めたい方向に向けると、赤外線で人や物に赤外線で熱のエネルギー伝えることができます。赤外線は物体や人体の内部まで浸透し、内側から効果的に温められるというメリットがあります。
デメリットは、空気を温める働きがかなり弱いという点です。床や壁が温められた上で少しずつ空気にも熱が伝わっていくので、室内全体の気温を温めるまでには多くの時間がかかってしまいます。そのため、電気ストーブは足元などピンポイントで使用される場合が多いです。冷温水式のパネルヒーターなどを建物全体の空調装置として導入するときには、複数台設置します。
輻射式冷暖房設備は、少ない電力で冷暖房を稼働することができます。
導入先に適した製品が見つかる
放射式冷暖房・輻射式冷暖房メーカー2選
ある市民体育館は、1Fアリーナが1680㎡の広さがあります。ここに輻射式冷暖房を導入しました。輻射式冷暖房の導入によって空間全体の空調を行う必要がなくなったため、大幅な省エネルギーを実現に成功。これまでの空調と比較して約6割もの省エネを実現しました。アリーナの空調設備の電気代も1時間当たり2000円の設定で可能となり、ほかの施設が1時間当たり5000円程度であることを考えると、省エネに関する効果がうかがえます。
さらに、この施設が導入した輻射式冷暖房は、システム水量が従来のパネルラジエーターと比較して保有水量が少ない点もポイントです。
これまで某所の武道館には空調設備がついていないため、熱中症対策として輻射式冷暖房設備を導入しました。輻射冷暖房を採用することで、冷房運転時には成層空調効果で省エネ効果が大きいことに加え、卓球など風量によって影響を受ける競技も不安なく開催できるようになったことが大きな利点となりました。
エアコンの冷媒回路の利用による輻射パネルの冷暖房を実用化し、冷凍サイクルの大幅な向上により、国内の性能の高いエアコンとの比較においても、最大34%の省エネを実現しました。また、ある輻射式冷暖房では、家庭用高性能エアコンまたは業務用パッケージエアコンと組み合わせることで、ヒートポンプチラーの設置が必要なくなったため、初期費用のダウンを実現。さらに、低出力運転が可能なので、ランニングコスト面でも省エネ効果を実現しています。
条件に合った
輻射式・放射式
冷暖房が見つかる

2022年9月15日現在、「輻射式冷暖房」「放射式冷暖房」で検索して表示された輻射式冷暖房メーカー35社のうち、納入事例数が多い2社(※)をピックアップしました。
※個人住宅への納入事例は除く。
