オフィスや商業施設などで使われる業務用冷暖房は、快適な室内環境を保つために欠かせない存在です。
しかし、強い風が直接身体に当たることで、寒さや乾燥、頭痛や肩こりなどの体調不良を引き起こすこともあります。
今回、冷暖房の風向きによる影響とその対策について解説し、さらに「無風・無音」で快適な輻射式冷暖房という新たな選択肢についても紹介します。
冷暖房が身体に直接当たることは避ける必要があります。
特に業務用エアコンは風量・風速が強く、冷房なら身体の冷えすぎや乾燥による体調不良(冷え症、肩こり、頭痛、ドライアイ、のどの痛みなど)、暖房なら過度な乾燥や不快感を覚える可能性があります。
エアコンを使用する際は、風が直接当たらないようにするための工夫が大切です。
業務用冷暖房の風が身体に直接当たるのを避けるために、以下のような対策をおすすめします。
エアコンの設定を見直すことが大切です。
冷房時には冷たい空気が下に溜まる性質があるため、風を水平またはやや上向きに設定し、天井や壁に沿って流すことで、冷気が拡散されやすくなります。一方、暖房時には暖かい空気が上に溜まるため、風を下向きに設定すると、足元から効率的に部屋を暖め、全体に循環しやすくなります。
また、多くの業務用エアコンに搭載されている「自動運転モード」は、室内の状況を感知して風量や風向きを自動で調整してくれるため、直撃風を避けつつ快適な温度を保つのに役立ちます。
風よけグッズを活用する物理的な対策も有効です。
エアコンの吹き出し口に取り付けるエアコン風よけカバーやルーバーは、風向きを上向きや横向きに変えることで、直接風が当たるのを防ぎます。天井埋め込み型や壁掛け型など、エアコンのタイプに合わせた製品を選びましょう。
また、天井カセット型エアコンには、風を受けて自動で回転し、風を均等に拡散させるハイブリッドファンという選択肢もあります。これらは直撃風を防ぎつつ、室内の空気を効率的に循環させ、省エネ効果も期待できます。
サーキュレーターや扇風機を併用することで、エアコンの直撃風を和らげながら室内の温度ムラを解消できます。
冷房時は、エアコンの風が届きにくい場所や床に溜まりがちな冷気を循環させるため、エアコンとは反対側の壁や床にサーキュレーターを設置し、床と平行方向に風を送ると効果的です。暖房時は、天井に溜まりやすい暖かい空気を足元に送るように、サーキュレーターを真上に向けて設置すると良いでしょう。
業務用冷暖房において、従来のエアコン(対流式)の風が身体に直接当たる不快感を解消し、より快適な空間を実現する選択肢として、輻射式冷暖房も一つの手段です。
輻射式冷暖房は、空気を直接温めたり冷やしたりするのではなく、パネルなどから放射される熱(輻射熱)によって、人や壁、床といった物質そのものを直接温めたり冷やしたりする仕組みです。
このシステムの魅力は、ほぼ無風・低騒音による快適性です。エアコンのような気流や運転音がないため、身体の乾燥や冷えすぎを防ぎ、ホコリの舞い上がりも抑制できます。また、部屋全体をじんわりと温めたり冷やしたりすることで、温度ムラの少ない均一な快適さを実現し、身体の芯から自然な温熱感を得られます。換気をしても室温が急激に変化しにくく、省エネ性にも優れており、フィルター清掃などの日常的なメンテナンスもほとんど不要なため、維持管理の手間も少ないのが特長です。
今回、業務用冷暖房における快適な風向きの重要性と、その解決策として輻射式冷暖房の活用について解説しました。
業務用冷暖房の快適性を追求するには、従来のエアコンの適切な風向き設定や補助的な対策に加え、無風・無音でより自然な快適さを提供する輻射式冷暖房のような新しい技術の導入も視野に入れることが重要です。
それぞれの特性を理解し、環境や用途に合わせて適切な方法を選択し、より快適で健康的な室内空間を実現しましょう。
条件に合った
輻射式・放射式
冷暖房が見つかる

2022年9月15日現在、「輻射式冷暖房」「放射式冷暖房」で検索して表示された輻射式冷暖房メーカー35社のうち、納入事例数が多い2社(※)をピックアップしました。
※個人住宅への納入事例は除く。
