本記事では、輻射式冷暖房設備の耐久性について詳しく解説しています。
輻射式冷暖房設備は、製造にかかる費用の大部分が「輻射パネル」にかかっています。室外機はエアコンと同じ時期に買い換えることになりますが、輻射パネルは長期的な利用が可能なので、輻射式冷暖房設備の導入にあたり、輻射パネルの耐久性はとても重要です。
輻射パネルが金属でつくられているものであれば、構造部や放熱部は可動する部分がなく頑丈なため、簡単に故障することはないと思われます。輻射パネルはエアコンよりも高額ですが、輻射パネル本体は、外の室外機が寿命で壊れたら室外機のみの交換対応を除き、エアコンより長持ちすると考えてよいでしょう。ある企業が製造している輻射パネルは、流水部をステンレス配管で製造し、期待寿命約100年を目指して開発しているそうです。
省エネ対策の一貫で、米国サンフランシスコ国際空港では冷暖房システムの回収を行いました。24時間運用の搭乗ゲートでは、かなりの電力を消費するため、置換換気システムを採用。大きな柱の仕上げボード裏や、壁のパネル内を介して低速度で低温の空気が送られるシステムです。低速なのでファンの搬送動力が少なく、供給した空気は人の活動域の高さで温まって上昇するため、部屋全体を冷やす必要ないことから冷房時のエネルギー消費を抑えられます。
搭乗待合室は輻射式冷暖房を採用しました。天井に輻射パネルを設置することで、エネルギー消費量を大幅に削減できるだけでなく、空調ファンが必要ありません。省スペース化とコスト削減を実現し、乗客の快適性も向上しました。
医療や介護施設の居室スペースには、抵抗力が低い病人や高齢者が生活しています。こうした空間ではウィルス感染症などの集団感染が起こりやすいため、室内の感染リスクを軽減するための対策重要です。そこで、輻射式の壁冷暖房を導入する医療現場や介護施設が増えています。
輻射式冷暖房は、温度の高い物質から低い物質に熱が移動するという性質を利用します。冬の時期は、空気は冷たくても陽当たりのよい場所は暖かいですが、これは温度の高い太陽の熱が、温度の低い人間の体へと移動する輻射の作用によるものです。輻射式冷暖房はこの仕組みを利用しています。対流式のように空気を乾燥させたりかき回したりすることがないため、院内感染も起こりにいのが大きな特徴です。
導入先に適した製品が見つかる
放射式冷暖房・輻射式冷暖房メーカー2選
輻射パネルを壁に取り付ける場合、冷房時は冷えた温度が壁に伝わります。壁の表面に断熱処理を施さないと壁内結露が発生してしまう可能性があり、壁の中の腐食や劣化につながるため注意が必要です。建物自体の耐久性を悪くする可能性があるので、壁の素材などを考慮したうえで設置を検討しましょう。
輻射式冷暖房を建物の新築時に設置する場合は、早めに設計士に相談しておくとスムーズです。設置にはある程度のスペースが必要ですので、設計の早い段階で設置場所を確保しておくと、内装やインテリアとのバランスが取りやすくなります。輻射式冷暖房は、壁面だけでなく部屋と部屋の間に設置して「間仕切り」のように使用することもできるため、設計初期であれば設計時に取り入れることができます。
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輻射式・放射式
冷暖房が見つかる

2022年9月15日現在、「輻射式冷暖房」「放射式冷暖房」で検索して表示された輻射式冷暖房メーカー35社のうち、納入事例数が多い2社(※)をピックアップしました。
※個人住宅への納入事例は除く。
